はい、いきなり有名どころで恐縮だが、これを紹介するのには訳がある。あ、一応ご存知ない方のために申し上げますと、日露戦争の時代を、愛媛松山で育った3人の青年(秋山兄弟+正岡子規)を中心にして描いた歴史小説です。
世界海戦史上、唯一と言われる、かたや全滅、かたや無傷(に近い)の日本海海戦および旅順攻略(203高地で有名ですね)が物語のクライマックスです。
で、その日本海海戦のフラッグシップ、戦艦三笠はボクの地元にあるんですね(はい、これが紹介する理由)。
子供の頃は「つまんねーなー」とか思いながら艦内を見学したものだが、大人になってこの本を読んでからまた見学してみたら全然違って見えてミニチュアのZ旗まで買っちゃったりして(持つところが割り箸)。
Z旗。上部の汚れはこぼしたコーヒー。
もちろん、戦争を礼賛するわけもなく、ある意味、日露戦争を勝ってしまったことで昭和の軍閥が暴走したと言ったら言い過ぎかもしれないが、すくなくとも明治の時代の人たちは志の高さが今の時代とは違う気がするねぇ・・。幕末全般にも言えることなんですけどね。
司馬遼太郎さんの作品はどれも大好きで、一部検証ミスがあったりするところもご愛嬌なんだけど、幕末〜明治を語るには入門編として読むのに最適です。
人物としては意表をついて大村益次郎@花神が一番好きです(おいおい、坂の上の雲の紹介だろうが)。
まぁ、小説だからかもしれないけど、なぜかこの時代に名前を残した人たちは、「時代が必要とした時に忽然と現れて、時代の終わりとともにその生を終える」パターンが多いですね。
「今の自分は、時代の中に埋もれてしまっているな」と思ったとき、こういう本を読むと元気がもらえます。